乳がんと食事の関係|治療後の体を支えるために積極的にとりたい食品・控えたい食品
乳がんと診断されたあと、「食事はこれまで通りでいいの?」「気をつけるべき食べ物はあるの?」と、不安や疑問を感じる方は少なくありません。治療後は体調の変化や体重の増減が起こることもあり、これからの食生活をどう整えていけばよいのか迷うこともあるでしょう。
乳がん治療後の食事で大切なのは、特定の食品だけを意識することではなく、バランスのよい食事を無理なく続けることです。
本記事の執筆者は、大学病院でがん患者さんのケアに関わってきた経験のある医療専門ライターです。この記事では、乳がん治療後の体を支える食事の基本から、積極的に取り入れたい食品、とりすぎに注意したい食品まで、公的機関の情報をもとにわかりやすくまとめています。
無理な制限をするのではなく、ご自身の体調や生活に合わせて、安心して食事を続けていくことが大切です。本記事が、これからの食生活を考えるうえでのヒントとなり、少しでも安心につながれば幸いです。
※本記事で提供する情報は、一般的な健康・栄養に関する内容であり、特定の症状や病気の治療・予防を目的としたものではありません。実際の食事内容や栄養管理は、症状や治療状況により個人差があります。
※具体的な食事の調整については、必ず主治医や管理栄養士などの医療従事者にご相談ください。なお、食事やサプリメントそのものに病気の治療や予防の効果を期待するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
目次
乳がんと食事の基本

乳がんと食事の基本
乳がんと診断されたあと、「食生活で気をつけることはあるのだろうか」と不安を感じる方も多いでしょう。乳がんそのものや治療の影響により、体調や体重に変化がみられることもあり、これまでと同じような食生活でよいのか迷うこともあります。
ただ、食事は特別なことをするのではなく、基本を知ったうえで、無理のない範囲で整えていくことが大切です。正しい知識を持つことで、日々の食事を安心して選びやすくなります。
ここでは、乳がん治療後の食事を考えるうえで知っておきたい基本を、次の2つのポイントに分けてご紹介します。
- 乳がんと食生活の関係
- 治療中・治療後にみられることがある体の変化
順に見ていきましょう。
乳がんと食生活の関係
乳がんは、食事が直接がんと関係するわけではありませんが、食生活は治療後の健康維持や体調管理に深く関わっています。ここでは、乳がんと食生活の関係、そして食事が大切とされる理由について整理します。
【乳がんと食生活の関係】
1.体重管理が健康維持に関わる
・乳がん治療後は、ホルモン療法や生活の変化などにより体重が増えやすくなることがある
・体重の増加は体への負担につながるため、適正体重を意識した食生活が大切とされている
2.体を回復・維持するための栄養補給
・手術や薬物療法の後は、体の回復や体力維持のために十分な栄養が必要になる
・たんぱく質やビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることが、体調を整えることにつながる
【乳がん治療後に食事が大切とされる理由】
・栄養バランスのよい食事は、体力や免疫機能の維持を支える
・適正体重を保つことは、長期的な健康管理の観点からも重要とされている
・特定の食品に偏らず、主食・主菜・副菜をそろえた食事が基本となる
・無理な制限をせず、継続できる食生活を送ることが大切
乳がん治療後の食事では、「特別な食品をとること」よりも、「バランスのよい食事を無理なく続けること」が基本です。日々の食事を整えることが、体調管理と健康維持を支える大切な土台となります。
治療中・治療後にみられることがある体の変化
乳がんの治療中や治療後は、手術や薬物療法、ホルモン療法などの影響により、体にさまざまな変化がみられることがあります。これらはすべての方に起こるわけではありませんが、治療の過程でみられることのある一般的な変化です。
主にみられる変化は、次のとおりです。
1.体重の増加または減少がみられることがある
・ホルモン療法や閉経の影響で、体重が増加しやすくなることがある
・治療中の食欲低下や体調不良により、体重が減少することもある
・活動量の変化により、体重や体型が変わる場合がある
体重の変化は体調や健康状態に関わるため、無理のない範囲で適正体重を意識することが大切とされています。
2.食欲の低下や味覚の変化がみられることがある
・抗がん剤などの影響で、食欲がわきにくくなることがある
・味の感じ方が変わり、食べ慣れていたものが食べにくくなることがある
・食事量が減り、栄養が不足しやすくなる場合がある
体調に合わせて、食べやすいものを選びながら栄養を補うことが大切です。
3.疲れやすさや体力の低下を感じることがある
・治療の影響により、疲れやすさ(がん関連疲労)を感じることがある
・活動量の低下によって、筋力や体力が落ちやすくなる
・疲労により、食事の準備や食事そのものが負担になることもある
体調に合わせて無理のない範囲で食事をとり、必要な栄養を補うことが重要です。
このような変化があると、これまでと同じ食生活を続けることが難しくなることがあります。だからこそ、体調に合わせて無理のない範囲で栄養バランスのよい食事を心がけ、継続できる食生活を整えていくことが、治療後の健康維持につながります。
乳がん治療後の食事|バランスよく無理なく続けるための基本ポイント

乳がん治療後の食事|バランスよく無理なく続けるための基本ポイント
乳がんの治療後は、「どのような食事を心がければいいのだろう」と悩む方も少なくありません。治療の影響や体調の変化により、体重が変わりやすくなることもあるため、無理のない範囲で食生活を整えていくことが大切です。
ここでは、乳がん治療後の食事を無理なく続けるための基本ポイントとして、次の内容をご紹介します。
- 適正体重を意識し、バランスのよい食事を基本にする
- 無理な制限をせず、継続できる食生活を心がける
- 不安がある場合は医師や管理栄養士に相談する
順に見ていきましょう。
適正体重を意識し、バランスのよい食事を基本にする
体重と乳がんのリスクには関連があることが報告されており、BMIが高いほど乳がんの発生リスクが高くなる傾向がみられています。そのため、治療後の健康維持のためにも、適正体重を意識することは大切なポイントのひとつです。
ただし、体重を減らすことだけを目的にした極端な食事制限は、体に必要な栄養が不足してしまう可能性があります。大切なのは、無理な制限ではなく、栄養バランスの整った食事を基本にすることです。
【バランスのよい食事のポイント】
・主食(ごはん・パン・麺)を適量とり、エネルギー不足を防ぐ
・魚・肉・卵・大豆製品などのたんぱく質を毎食取り入れる
・野菜・きのこ・海藻を加え、ビタミンや食物繊維を補う
・脂質や糖質の多い食品は、とりすぎないよう意識する
・食事を抜かず、1日3食を基本に整える
体重管理は、短期間で結果を出すことよりも、日々の食事を無理なく整え、長く続けていくことが大切です。バランスのよい食事を心がけることが、治療後の体調管理と健康維持につながります。
無理な制限をせず、継続できる食生活を心がける
乳がん治療後の食事では、「これを食べてはいけない」「必ずこれを食べなければならない」といった極端な制限は基本的に推奨されていません。特定の食品だけに偏ったり、過度に制限したりすると、必要な栄養が不足し、かえって体調に影響することがあります。
大切なのは、体調や生活に合わせて、無理なく続けられる食生活を整えることです。
【継続しやすい食生活のポイント】
・特定の食品に偏らず、さまざまな食品を組み合わせて食べる
・「絶対に食べてはいけない」と過度に制限しすぎない(医師の指示がある場合を除く)
・食欲がないときは、食べやすいものから少しずつ取り入れる
・健康食品やサプリメントは、自己判断で過剰に使用しない
・日々の生活の中で、無理のない形で食事を整えていく
食事は、栄養をとるだけでなく、日々の生活の楽しみのひとつでもあります。完璧を目指すのではなく、体調や気持ちに合わせながら、無理なく続けられる形を見つけていくことが大切です。
不安がある場合は医師や管理栄養士に相談する
体重の変化や食事内容について不安があるときは、医師や管理栄養士に相談することが大切です。治療の影響や体調の変化は人それぞれ異なるため、自分に合った食事の工夫は、専門家と確認しながら進めることで安心につながります。
自己判断で食事量を大きく減らしたり、特定の食品を極端に制限したりすると、必要な栄養が不足し、体力の低下につながる可能性もあります。そのため、不安や疑問がある場合は、早めに相談することが望ましいとされています。
【相談することで得られるサポートの例】
・今の体調や治療状況に合った食事量や栄養バランスの確認
・体重の増減が気になる場合の適切な対応方法
・食欲がないときや、食べにくいときの具体的な工夫
・健康食品やサプリメントの使用についての注意点
一人で悩まず、専門家の助言を取り入れながら食生活を整えていくことで、無理なく安全に食事を続けることができます。それが、体調の維持や回復を支える大切な土台になります。
バランスのよい食事のために意識したい食品|健康維持の基本

バランスのよい食事のために意識したい食品|健康維持の基本
乳がんの治療後は、体調の変化や再発への不安から、「何を食べればいいのだろう」と悩むこともあるかもしれません。特別な食品だけを意識するのではなく、毎日の食事の中でさまざまな食品をバランスよく取り入れることが、体調の維持や健康管理の基本になります。
ここでは、健康維持のために意識したい食品のポイントを、次の内容に分けて整理します。
- たんぱく質を含む食品(魚・肉・卵・大豆製品など)
- 野菜・果物|ビタミンや食物繊維の補給
- 主食(ごはん・パン・めん類など)|エネルギー源として重要
- 脂質は適量を意識してとる
それぞれの役割を知り、無理なく取り入れることが、継続しやすい食生活につながります。順に見ていきましょう。
たんぱく質を含む食品(魚・肉・卵・大豆製品など)
たんぱく質は、筋肉や血液、免疫機能など体を支える基本的な栄養素のひとつであり、毎日の食事の中で無理なく取り入れていくことが重要とされています。
【日常的に取り入れやすいたんぱく質源】
1.魚(さけ・さば・あじなど)
・良質なたんぱく質に加え、健康維持に役立つ脂質も含む
・焼き魚、煮魚、蒸し料理などで取り入れやすい
2.肉(鶏肉・豚肉・牛肉など)
・体をつくる材料となる重要なたんぱく質源
・脂身の少ない部位を選ぶと、脂質のとりすぎを防ぎやすい
3.卵
・効率よくたんぱく質を補える食品
・ゆで卵、卵焼き、スープなど幅広い料理に使える
4.大豆製品(豆腐・納豆・みそなど)
・植物性たんぱく質を含み、日常の食事に取り入れやすい
・和食との相性がよく、継続しやすい食品
【たんぱく質を意識したい理由】
・筋肉量の維持につながり、体力の低下を防ぐ
・体の回復や健康維持を支える
・日常生活を無理なく続けるための体づくりに役立つ
特定の食品に偏るのではなく、魚・肉・卵・大豆製品などを組み合わせて取り入れることがポイントです。毎日の食事の中で、無理のない範囲で継続していきましょう。
野菜・果物|ビタミンや食物繊維の補給
乳がんの治療後は、体調を整え、健康的な状態を維持するために、ビタミンやミネラル、食物繊維を含む野菜や果物を日常的に取り入れることが大切とされています。これらの栄養素は、体の調子を整え、バランスのよい食生活を支える役割があります。
【日常的に取り入れやすい野菜・果物】
1.緑黄色野菜(にんじん・ほうれん草・ブロッコリーなど)
・ビタミン類を多く含み、体の機能を整える働きがある
・ゆでる、炒める、スープにするなど幅広く活用できる
2.淡色野菜(キャベツ・大根・玉ねぎなど)
・食物繊維やビタミンを含み、日々の食事に取り入れやすい
・加熱することでかさが減り、無理なく量をとりやすい
3.果物(りんご・みかん・バナナなど)
・ビタミンやミネラルを補える食品
・間食や食後のデザートとして取り入れやすい
【野菜・果物を意識したい理由】
・体の調子を整え、健康維持につながる
・食物繊維を補い、バランスのよい食生活を支える
・さまざまな栄養素を補うことで、日常の体調管理に役立つ
野菜と果物は、それぞれ含まれる栄養素が異なるため、特定のものに偏らず、さまざまな種類を組み合わせて取り入れることが大切です。
主食(ごはん・パン・めん類など)|エネルギー源として重要
乳がんの治療後は、体力の回復や健康な状態を維持するために、必要なエネルギーをしっかり補うことが大切です。ごはん・パン・めん類などの主食に含まれる炭水化物は、体を動かすための主要なエネルギー源であり、毎日の食事の基本となる重要な食品です。
【日常的に取り入れやすい主食】
1.ごはん(白米・雑穀ごはんなど)
・日本の食生活の中心となる主食
・他のおかずと組み合わせやすく、継続しやすい
2.パン(食パン・ロールパンなど)
・手軽に食べやすく、朝食にも取り入れやすい
・卵や野菜などと組み合わせることで、バランスを整えやすい
3.めん類(うどん・そば・パスタなど)
・体調や食欲に合わせて選びやすい
・具材を加えることで、栄養バランスを整えやすい
【主食を意識したい理由】
・体を動かすためのエネルギー源となる
・体重や体力の維持につながる
・たんぱく質や野菜などと組み合わせることで、バランスのよい食事の基本になる
主食を極端に減らすのではなく、他の食品と組み合わせながら適量を継続してとることが大切です。
脂質は適量を意識してとる
脂質は体にとって重要なエネルギー源であり、細胞やホルモンの働きを支える栄養素のひとつです。しかし、脂質のとりすぎは体重増加につながりやすく、乳がん治療後の健康管理では、肥満を防ぐ観点からも「量と質」を意識することが大切とされています。
【日常的に取り入れやすい脂質を含む食品】
1.植物性の油(オリーブオイル・なたね油など)
・調理に使いやすく、日常の食事に取り入れやすい
・使いすぎに注意し、適量を心がけることが大切
2.魚に含まれる脂質(いわし・さば・さんまなど)
・脂質とたんぱく質を同時に補うことができる
・主菜として無理なく取り入れやすい
3.ナッツ類(アーモンド・くるみなど)
・少量でエネルギーを補える食品
・間食として取り入れる場合も、食べすぎに注意する
【脂質のとり方で意識したいポイント】
・脂質の多い揚げ物や加工食品に偏らないようにする
・必要な量を意識し、使いすぎを避ける
・脂質を控えすぎるのではなく、バランスよく取り入れる
乳がん治療後は、適正体重を維持することが健康管理の重要なポイントのひとつです。脂質は必要な栄養素ですが、「多すぎないこと」を意識しながら、バランスのよい食事の中で無理なく取り入れていきましょう。
とりすぎに注意したい食品|健康管理の観点からのポイント

とりすぎに注意したい食品|健康管理の観点からのポイント
乳がん治療後の食事では、特定の食品を完全に避ける必要はありませんが、健康管理や適正体重の維持の観点から、「とりすぎに注意したい食品」を意識することが大切とされています。
特に、脂質やアルコール、加工食品のとりすぎは、体重増加や生活習慣の乱れにつながる可能性があるため、日常的な摂取量に配慮することがポイントです。
ここでは、健康管理のために意識したい食品のポイントを整理します。
- 脂質の多い食品のとりすぎに注意
- アルコールは適量を守る
- 加工食品や塩分の多い食品のとりすぎに配慮する
無理に制限するのではなく、バランスを意識しながら、無理なく続けられる食生活を心がけていきましょう。
脂質の多い食品のとりすぎに注意
乳がん治療後は、脂質のとりすぎによる体重増加に注意することが大切です。脂質は体に必要な栄養素ですが、とりすぎるとエネルギー過多となり、適正体重の維持が難しくなることがあります。そのため、脂質の量と食品の選び方を意識することがポイントになります。
1.とりすぎに注意したい食品の例
・揚げ物(唐揚げ・とんかつ・フライなど)
・脂身の多い肉(バラ肉・ひき肉・加工肉など)
・バター・ラード・生クリームを多く使った料理
・スナック菓子や洋菓子(ポテトチップス・ケーキなど)
2.注意したい理由と意識したいポイント
・脂質は少量でもエネルギー量が多く、体重増加につながりやすい
・肥満は健康管理の面で注意が必要とされている
・脂質を完全に避けるのではなく、「量」と「種類」を意識することが重要
・肉は脂身の少ない部位(鶏むね肉・ささみ・赤身肉など)を選ぶとよい
・揚げるよりも、「蒸す・ゆでる・焼く」などの調理法を取り入れるのがおすすめ
脂質は体にとって必要な栄養素のひとつですが、「とりすぎないこと」が大切です。
アルコールは適量を守る
乳がん治療後の健康管理では、アルコールの摂取量に注意することが大切です。アルコールのとりすぎは体重増加につながるだけでなく、乳がんのリスクや健康状態に影響する可能性があるため、適量を意識することが基本とされています。
1.とりすぎに注意したいアルコールの例
アルコールは種類に関係なく、すべて飲みすぎに注意が必要です。
・ビール
・ワイン
・日本酒
・焼酎
・チューハイ、カクテルなどのアルコール飲料全般
※アルコール度数や種類にかかわらず、摂取量そのものが重要です。
2.アルコールのとりすぎに注意したい理由とポイント
・アルコールはエネルギー量が高く、体重増加につながりやすい
・体脂肪の増加は、体重管理や健康管理の観点からも注意が必要とされている
・飲酒量が増えると、食事バランスが乱れやすくなることがある
アルコールを完全に禁止する必要があるとは限りませんが、「飲まない日をつくる」「量を決めて楽しむ」など、無理のない範囲で調整することが大切です。体調や治療状況によっては制限が必要な場合もあるため、不安がある場合は医師に相談しながら、自分に合った飲酒の範囲を考えていきましょう。
加工食品や塩分の多い食品のとりすぎに配慮する
乳がん治療後の食事では、特定の食品を完全に避ける必要はありませんが、加工食品や塩分の多い食品のとりすぎには注意が必要です。これらの食品に偏ると、栄養バランスが崩れやすくなり、体重管理や健康維持に影響する可能性があります。
1.とりすぎに注意したい食品の例
・ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉
・インスタント食品(カップ麺、即席スープなど)
・スナック菓子、菓子パン
・漬物、佃煮など塩分の多い食品
・外食や総菜など味付けの濃い食品
※これらの食品は手軽に食べられる一方で、塩分や脂質が多くなりやすい特徴があります。
2.とりすぎに注意したい理由とポイント
・塩分のとりすぎは、高血圧など生活習慣病のリスクにつながる
・加工食品に偏ると、野菜や果物など必要な栄養素が不足しやすくなる
・味の濃い食品は食べ過ぎにつながり、体重増加の一因になることがある
加工食品をすべて避ける必要はありませんが、利用する頻度や量を意識し、できる範囲で野菜や主菜・主食を組み合わせた食事を心がけることが大切です。
乳がん治療後の食事で意識したいポイントまとめ

乳がん治療後の食事で意識したいポイントまとめ
乳がん治療後の食事では、「特定の食品だけを多く食べる」「完全に避ける」といった極端な方法ではなく、バランスよく食べることが基本です。体重を適正に保ち、必要な栄養を過不足なくとることが、健康維持につながります。
| 分類 | 食品の種類 | 理由 | 具体例 |
| 意識して取りたい食品 | たんぱく質を含む食品 | 筋肉や体力の維持、体の回復を支えるため | 魚、鶏肉、卵、豆腐、納豆など |
| 野菜・果物 | ビタミン、ミネラル、食物繊維を補い、体調管理を支えるため | 緑黄色野菜、根菜類、果物など | |
| 主食(炭水化物) | 体を動かすエネルギー源となり、体力維持に必要 | ごはん、パン、うどん、そばなど | |
| 適量の脂質 | エネルギー源となり、脂溶性ビタミンの吸収を助けるため | 植物油、ナッツ類、魚の脂など | |
| とりすぎに注意したい食品 | 脂質の多い食品 | とりすぎは体重増加や肥満につながる可能性がある | 揚げ物、脂身の多い肉、スナック菓子など |
| アルコール | 摂取量が増えるほど乳がんのリスク上昇との関連が示されている | ビール、ワイン、日本酒、チューハイなど | |
| 加工食品・塩分の多い食品 | 栄養バランスが偏りやすく、健康管理に影響する可能性がある | ハム、ソーセージ、インスタント食品、漬物など |
これまで解説してきた内容をもとに、意識したい食品と、とりすぎに注意したい食品を整理すると、次のようになります。
まとめ|乳がん治療後は、バランスのよい食事で健康を支えることが大切

まとめ|乳がん治療後は、バランスのよい食事で健康を支えることが大切
乳がんの治療後は、「どんな食事を心がければよいのだろう」と悩む方も多いでしょう。ホルモン療法などの影響で体重が変化しやすくなることもあり、日々の食事を整えることが健康管理につながります。
魚・肉・大豆製品などのたんぱく質、野菜や果物、主食を組み合わせたバランスのよい食事は、体力の維持や適正体重の管理を支える基本です。一方で、脂質の多い食品やアルコール、加工食品はとりすぎに配慮し、無理のない範囲で調整していくことが大切です。
すべてを完璧に整える必要はありません。できることから少しずつ続けていくことが、これからの健康を支える大切な一歩になります。不安がある場合は、医師や管理栄養士に相談しながら、ご自身に合った食生活を見つけていきましょう。
※本記事は医療専門ライターによる寄稿であり、診療行為・医師の個別見解を示すものではありません。治療・食事に関するご不安は、必ず主治医・管理栄養士にご相談ください。
