がんと免疫は関係ある?免疫療法の仕組みと誤解されがちなポイントを解説
「がんと免疫には関係がある」と聞いたことはあっても、具体的にどう関わっているのかまではよくわからない――。そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
近年では、「免疫療法」や「免疫力を高める生活」といった言葉も耳にする機会が増えましたが、その一方で、「本当に意味があるの?」「何を信じていいのかわからない」という戸惑いの声も少なくありません。
この記事では、まず「免疫とは何か?」という基本的な仕組みから始めて、がんと免疫の関係、免疫療法という治療選択肢、そして“免疫力”にまつわる誤解や注意点までをわかりやすく整理していきます。
正しい知識は、不安を減らし、自分に合った選択をしていくための支えになります。ご自身やご家族の健康と向き合うために、まずは知ることからはじめてみませんか。
目次
そもそも「免疫」とはなに?

そもそも「免疫」とはなに?
「免疫」とは、私たちの体を守る“防御システム”のことです。風邪やインフルエンザなどのウイルスだけでなく、細菌や異常な細胞に対しても、日々体の中で働いてくれている重要なしくみです。
がんとの関係を理解するうえでも、まずは免疫の役割や働き方を知っておくことが欠かせません。
ここでは、「免疫とは何か?」「どのように働いているのか?」をやさしく整理していきます。
- 体にはもともと“がんを見つけて攻撃する力”がある
- 免疫の仕組み
- 免疫がうまく働かなくなると、がんはどうなる?
一つ一つ見ていきましょう。
体にはもともと“がんを見つけて攻撃する力”がある
人間の体では、毎日たくさんの細胞が新しく作られたり、古いものが壊されたりしています。その過程で、ごくわずかに「異常な細胞=がん細胞のもと」が生まれることもあります。
しかし、そのたびに病気になるわけではありません。なぜなら、免疫システムが異常な細胞を見つけて排除してくれているからです。
がん細胞のような“本来自分の体にない、危険な存在”に対しても、免疫は常に監視の目を光らせ、早期に対処しようとしています。つまり、私たちの体は本来、がんに対しても自然な備えを持っているのです。
免疫の仕組み
免疫には、大きく分けて2つの仕組みがあります。
- 自然免疫(生まれつき備わっている防御)
→ 異物を見つけるとすぐに反応して攻撃する、いわば“第一防衛線”。マクロファージや好中球などが代表です。 - 獲得免疫(経験に応じて強くなる防御)
→ 一度侵入した異物の情報を記憶し、次に素早く反応できるようになるしくみ。T細胞やB細胞などが関与します。
これらの仕組みが連携することで、体はウイルスや細菌、そして異常な細胞に立ち向かっています。まさに「自分の体を自分で守るためのチームプレー」といえるのが、免疫という働きなのです。
参照:医療法人社団 正鳳会 小林病院『免疫力を高めて病気を防ごう!』
免疫がうまく働かなくなると、がんはどうなる?
免疫が正しく機能しているうちは、異常な細胞が生まれても、すぐに排除されることがほとんどです。しかし、以下のような理由で免疫の監視の目がすり抜けられてしまうと、がん細胞が体内で増殖を始めることがあります。
- 加齢やストレス、慢性的な炎症による免疫の低下
- がん細胞が“正常な細胞に見せかける”ように変化している
- 免疫細胞の働きをブロックする物質を、がん細胞自身が出している
つまり、がんは免疫のはたらきをかいくぐりながら、少しずつ体の中で大きくなっていくのです。この“すり抜け”の仕組みを理解することが、次に出てくる「免疫とがんの関係」をより深く知るための鍵になります。
がんと免疫の関係|なぜ免疫ではがんを防げないのか?

がんと免疫の関係|なぜ免疫ではがんを防げないのか?
免疫には、本来、体内の異常を見つけて取り除く仕組みがあります。にもかかわらず、なぜがんは見逃され、体の中で増えてしまうのでしょうか?
ここでは、「免疫が働いているのになぜがんになるのか?」という疑問に対して、免疫とがんの“すれ違い”が起きる理由を掘り下げていきます。また、「免疫力が高ければがんは防げるのでは?」という、よくある誤解にも丁寧に触れていきます。
- 免疫ががん細胞を“見逃してしまう”理由
- がん細胞が免疫から逃れる仕組み
- 「免疫力=がん予防」ではないという誤解に注意
それぞれ掘り下げていきます。
免疫ががん細胞を“見逃してしまう”理由
がん細胞は、免疫細胞の監視をすり抜ける巧妙な手段を持っています。そのひとつが、“異常でないふり”をすることです。がん細胞は、表面の特徴(抗原)を変化させたり、あえて目立たないように振る舞ったりして、免疫に気づかれにくくなります。
また、がんは非常にゆっくりと成長するケースも多く、免疫システムが「危険」と判断しづらいという一面もあります。このようにして、免疫細胞ががん細胞を“自分の一部”と勘違いしてしまうことがあるのです。
がん細胞が免疫から逃れる仕組み
がん細胞は、ただ隠れるだけでなく、免疫細胞の働きを弱める“ブレーキ”をかける物質を出すことがあります。たとえば、「PD-L1」というたんぱく質を使って、T細胞(免疫の主力選手)の攻撃を止めてしまうのです。
これは「免疫のチェックポイント」と呼ばれる仕組みで、本来は過剰な免疫反応を抑えるためのブレーキです。しかしがん細胞は、この仕組みを逆手に取り、免疫からの攻撃を回避する手段として利用してしまうのです。
このような“免疫のすき間”を利用してがんが広がっていく様子を理解することは、免疫療法の仕組みを知るうえでも重要です。
「免疫力=がん予防」ではないという誤解に注意
「免疫力を高めれば、がんにならない」といった表現を耳にすることがありますが、これは正確ではありません。
たしかに、免疫の状態が健康に与える影響は大きいものの、免疫力が高ければがんを防げるということではありません。がんの発生には、遺伝的な要因や生活習慣、加齢、環境因子など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
また、「免疫力を高める」とうたうサプリメントや民間療法もありますが、その効果や安全性が十分に証明されていないものも少なくありません。
大切なのは、医学的な根拠に基づいた情報に目を向けること、免疫を過信せず、総合的な視点で健康を考えていくことです。
がんの免疫療法とは?仕組みと特徴をやさしく解説

がんの免疫療法とは?仕組みと特徴をやさしく解説
がんに対する治療法は日々進化しています。そのなかでも注目されているのが「免疫療法」です。これは、薬でがん細胞を攻撃するのではなく、“自分の免疫の力”を後押しするという考え方に基づいた治療法です。
ここでは、特に使用が広がっている「免疫チェックポイント阻害薬」を中心に、その仕組みや他の治療との違い、適用されているがんの種類などについて、できるだけやさしく解説します。
- 免疫チェックポイント阻害薬の働きとは?
- 他のがん治療(抗がん剤・手術など)との違い
- どんながんに使われているの?副作用は?
一つ一つ整理していきます。
免疫チェックポイント阻害薬の働きとは?
免疫チェックポイント阻害薬とは、がん細胞にブレーキをかけられている免疫細胞の働きを回復させることを目的とした治療薬です。
前の章でご紹介したように、がん細胞は「PD-L1」などの物質を使って、T細胞の攻撃を止めてしまいます。これに対して、免疫チェックポイント阻害薬は、その“ブレーキ”を外す働きがあります。
具体的には、以下のような薬が使われています:
- ニボルマブ(商品名:オプジーボ)
- ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)など
これらの薬剤は、もともとブレーキがかかっていたT細胞の働きを“再び活性化させる”ことで、がん細胞に対抗しようとする仕組みです。
他のがん治療(抗がん剤・手術など)との違い
免疫療法は、がん細胞そのものを直接たたくのではなく、自分の体の免疫反応をサポートする点で、従来の治療とは性質が異なります。
以下はそれぞれの治療の特徴です:
| 治療法 | 主な特徴 |
| 手術 | がんを物理的に切除する |
| 抗がん剤(化学療法) | 増殖する細胞を広く攻撃する(正常な細胞への影響もあり) |
| 放射線治療 | 特定の部位に放射線を当ててがん細胞を狙う |
| 免疫療法 | 免疫の仕組みを活かして、がん細胞への攻撃力を引き出す |
治療の目的や選択は、がんの種類や進行度、体の状態に応じて組み合わせて行われることが一般的です。
どんながんに使われているの?副作用は?
免疫チェックポイント阻害薬は、すでに一部のがんで保険適用の治療法として使われているケースがあります(※保険適用範囲は常に更新されるため、最新情報は医師にご確認ください)。
代表的な適応があるがんの例(2024年時点):
- 非小細胞肺がん
- 悪性黒色腫(メラノーマ)
- 腎細胞がん
- 胃がん・食道がんの一部
- 頭頸部がん など
ただし、すべての人に使用できるわけではなく、がんの性質や検査結果などをふまえて慎重に判断されます。
また、免疫療法にも副作用があります。免疫反応が過剰になることで、次のような症状が出ることがあります:
- 発熱・だるさ
- 下痢や皮膚のかゆみ
- 肺炎や甲状腺機能の異常など(まれに重症化することも)
こうした副作用は「免疫関連有害事象」と呼ばれ、早期の発見と対応がとても重要です。治療中は、少しでも気になる症状があれば、早めに医療者に相談しましょう。
免疫療法が検討される可能性があるがんとは

免疫療法が検討される可能性があるがんとは
「免疫療法が気になるけれど、自分や家族のがんには使えるのだろうか?」そんな疑問を持つ方も多いと思います。
実際のところ、免疫療法はすべてのがんに使われるわけではありません。治療法として検討されるには、がんの種類や性質、進行度、そして患者さん自身の体の状態など、いくつかの条件があります。
ここでは、免疫療法が治療の選択肢に加えられることがあるがんの例と、反応に差が出る理由、効果判定までの流れについてご紹介します。
- 特定のがん種で選択肢として取り入れられている例
- 治療の反応に個人差がある背景
- 期待される変化が現れるまでの経過と判断の流れ
一つ一つ整理していきます。
特定のがん種で選択肢として取り入れられている例
免疫療法は、すでに一部のがんで実際に使われており、厚生労働省によって使用が承認されているものもあります。ただし、「使える=誰にでも適用される」というわけではありません。
近年では、がんの種類だけでなく、「PD-L1の発現」や「遺伝子変異の有無」といった体内の状態(バイオマーカー)を調べて、その人に合うかどうかを事前に判断するケースが増えています。
たとえば、同じ肺がんであっても、PD-L1の発現が高いか低いかによって、免疫療法を優先的に考えるかどうかが変わることがあります。
このように、「がんの種類」だけでなく「がんの性質」や「体の状態」に応じて、治療法としての検討が進められます。
治療の反応に個人差がある背景
免疫療法は、人によって反応の出方に差がある治療といわれています。これは、従来の抗がん剤のように直接がんを攻撃するのではなく、「自分の免疫のはたらきを整える」ためです。
そのため、次のような要因によって治療反応が異なる可能性があります:
- がん細胞が免疫にどう反応する性質を持っているか
患者さんの免疫システムがどのような状態か - バイオマーカー(PD-L1発現や遺伝子変異など)の有無
- 過去の治療歴や合併症の有無
こうした背景から、「使えるかどうか」だけでなく、「期待される反応があるかどうか」を丁寧に評価する必要があります。
期待される変化が現れるまでの経過と判断の流れ
免疫療法では、治療開始から変化が現れるまでにある程度の時間がかかることがあります。
これは免疫細胞の活性化や再構築に時間を要するためであり、治療開始後すぐに効果がわからないこともあります。
一般的な流れは以下の通りです:
- 初回投与から数週間〜数か月間、慎重に経過を観察
- CTや血液検査などで、がんの大きさや体調の変化を確認
- 副作用や全身状態を見ながら、継続の可否を判断
- 必要に応じて治療の変更・中止を検討
免疫療法には、一時的にがんが大きく見える「仮性進行」という現象も報告されています。こうした変化を正しく判断するには、経験のある医療チームによる定期的な評価と対話が欠かせません。
「免疫力を高めればがんを防げる」は本当?

「免疫力を高めればがんを防げる」は本当?
最近では「免疫力を上げてがんを予防しましょう」といった言葉を、テレビや広告などで目にすることもあります。しかし、このような言い回しには誤解を招く可能性があることも事実です。
ここでは、「免疫」と「がん予防」の正しい関係性、生活習慣が与える影響、そして注意しておきたい民間療法やサプリの扱いについて、冷静に整理していきます。
- 免疫とがん予防の“関係”を正しく理解する
- 生活習慣が免疫機能に与える影響
- 民間療法やサプリの過信にご注意を
一つ一つ整理していきます。
免疫とがん予防の“関係”を正しく理解する
がん細胞は誰の体の中でも日々発生すると言われています。
その一方で、すべての人ががんになるわけではありません。これは、免疫が一定の役割を果たしているからとも考えられています。
ただし、「免疫力さえ高ければがんを防げる」という単純な話ではないのです。がんの発症には、以下のような複数の要因が関係しています:
- 年齢や遺伝的体質
- 喫煙、飲酒、食生活などの生活習慣
- ウイルス感染や慢性炎症
- 環境的な影響(紫外線、化学物質など)
免疫はこれらの一部に関係するにすぎず、あくまで「がんのリスクを左右する要因のひとつ」として位置づけられるものです。
生活習慣が免疫機能に与える影響
免疫のはたらきを健やかに保つには、日々の生活習慣がとても重要です。具体的には、以下のような要素が知られています。
- 睡眠:免疫細胞の調整には質のよい睡眠が不可欠
- 栄養バランス:ビタミンやたんぱく質不足は免疫力低下の一因に
- ストレス管理:慢性的なストレスは免疫機能を抑える
- 適度な運動:血流や代謝が整い、免疫細胞の働きが活性化しやすくなる
これらは「がんを完全に防ぐ方法」ではありませんが、体調を整えるうえで免疫のはたらきを支える土台となります。「健康的な生活=がん予防のための準備」と捉えると良いでしょう。
民間療法やサプリの過信にご注意を
「免疫力を高める」とうたった健康食品やサプリメント、民間療法なども数多く出回っています。しかし、なかには科学的な根拠が不十分なものや、逆に健康リスクを高める恐れがあるものも存在します。
たとえば:
- 医薬品と併用して副作用が強まる
- 高額な費用をかけても効果が不明確
- 一部の治療をやめてしまう原因になる など
がん治療中の方は特に、「自己判断で何かを始める」ことは避け、主治医や薬剤師に相談することが大切です。
情報があふれる時代だからこそ、“信頼できる医療情報”をもとに、冷静に判断する姿勢が求められます。
がんと免疫に向き合うために大切な視点

がんと免疫に向き合うために大切な視点
がんや免疫に関する情報は年々増えており、新たな治療法や生活習慣への注目も高まっています。一方で、「どの情報を信じればいいのか」「どこまで自分で判断していいのか」と迷いを感じる方も少なくありません。
がんと向き合ううえで大切なのは、“正しさ”や“期待値”に振り回されるのではなく、自分の状況に合わせて、心と体の両面から納得のいく選択をすることです。
ここでは、治療への姿勢や情報との向き合い方、医師との関係性について考えていきます。
- 治療方針だけでなく、体と心の状態を整える意識も
- 医師に相談する際に意識したいこと
- あふれる情報との付き合い方を考える
一つ一つ考えていきます。
治療方針だけでなく、体と心の状態を整える意識も
治療法や薬の選択はもちろん重要ですが、がんと向き合う過程そのものが心身に大きな影響を及ぼすことも見逃せません。
治療がうまくいっても、心が不安定であればQOL(生活の質)は保てませんし、反対に、身体に負担があっても心が前向きであれば、治療の受け止め方がまるで変わることもあります。
- 疲れたら休む
- 誰かに話す
- 無理に前向きにならなくていいと知る
こうした「自分自身の感覚」を大切にすることも、免疫や回復力に間接的に関わってくる重要な視点です。
医師に相談する際に意識したいこと
「何を質問していいかわからない」「聞いてはいけないことかもしれない」――そう感じて遠慮してしまう方も多いですが、医師との対話は“治療の一部”とも言えるほど大切です。
ポイントは以下のようなことです:
- 疑問や不安はメモしておき、遠慮せずに伝える
- 「自分にとって何が大切か」を共有しておく(生活の質、仕事との両立など)
- 一度で理解しようとせず、繰り返し確認してもよいと考える
医療の専門家にすべてを任せるのではなく、「自分もチームの一員」と捉えて相談することが、納得のいく選択へつながります。
あふれる情報との付き合い方を考える
インターネット上には、がんや免疫に関する情報が無数にあります。便利な反面、「不安をあおるだけの内容」や「誰にでも当てはまるとは限らない話」も多く見受けられます。
- SNSで見かけた体験談や民間療法
- 医学的な根拠が不明確なデータ
- すぐに“効く”“治る”と断言する表現
こうした情報に触れたときは、「自分にとって本当に必要な情報か?」「出どころは信頼できるか?」を考えることが大切です。
最終的には、「信頼できる医療者との関係を軸に、情報を“選ぶ力”を育てる」ことが、混乱を避けるための大きな助けになります。
よくある質問|がんと免疫に関する疑問に答えます
Q1. そもそも「免疫」って、がんにも関係があるんですか?
A.はい。免疫は本来、体内の異常な細胞を排除する仕組みがあり、がん細胞もその対象になります。ただし、がん細胞はその監視を巧妙にすり抜けて増殖することがあります。
Q2. 免疫力が高ければ、がんにならないって本当?
A.一概には言えません。免疫はがんのリスクに関与する一因ではありますが、それだけでがんの発症を完全に防ぐことはできません。
Q3. 「免疫療法」と「抗がん剤治療」はどう違うのですか?
A.抗がん剤はがん細胞を直接攻撃する治療ですが、免疫療法は「自分の免疫の力を引き出す」アプローチです。効果の現れ方や副作用も異なります。
Q4. 免疫療法は、どんながんにも使えるの?
A.すべてのがんに適用されるわけではありません。がんの種類や性質、バイオマーカーの検査結果などによって、使えるかどうかが判断されます。
Q5. 免疫チェックポイント阻害薬にはどんな副作用がありますか?
A.免疫が過剰に反応することで、発熱や皮膚トラブル、肺炎や内分泌異常などが起こることがあります。医師の管理のもと、早期対応が重要です。
Q6. 「免疫力を上げる○○」というサプリや療法は効果がありますか?
A.一部には科学的根拠が不十分なものもあり、がん治療中に悪影響を及ぼす可能性もあります。自己判断ではなく、必ず医療者に相談を必ずしてください。
Q7. がんの免疫療法は、どれくらいで効果がわかるんですか?
A.個人差がありますが、免疫の仕組みを整えるのに時間がかかるため、変化が見られるまで数週間〜数ヶ月かかることもあります。
Q8. 高齢でも免疫療法を受けられますか?
A.年齢だけで判断されることは少なく、体の状態や合併症の有無などを総合的に考慮して適用が判断されます。
Q9. 医師に何を聞けばいいのかわかりません…
A.「治療の目的」「自分のがんに免疫療法が適しているか」「副作用の可能性」など、気になることをメモにまとめて率直に相談すれば大丈夫です。質問は治療の一部と考えましょう。
まとめ|がんと免疫を理解することが、選択の支えになる

まとめ|がんと免疫を理解することが、選択の支えになる
がんと免疫の関係は、単純な「免疫力が高ければ予防できる」といった話ではありません。たしかに、私たちの体にはがん細胞を監視し、排除しようとする力が備わっていますが、それをすり抜けて増殖するのが「がん」という病気です。
一方で、近年ではその“免疫の仕組み”を治療に活かす「免疫療法」という選択肢も登場し、がん治療の幅が広がってきました。すべての人に当てはまる治療ではないものの、「自分にはどんな選択肢があるのか」を知っておくことは、大きな安心感につながります。
また、「免疫」にまつわる情報や商品が数多く出回る中で、過信や誤解を避けるためにも、医学的な根拠に基づいた知識を持っておくことがとても大切です。
治療と向き合うときも、生活を見直すときも、「なぜそれを選ぶのか?」という納得感を持てるかどうかは、結果だけでなく気持ちの安定にも関わってきます。がんと免疫について正しく知ることは、ご自身や大切な人の健康と、これからの選択を支える確かな一歩になります。
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