皮膚がん・メラノーマを正しく知る:症状・治療・再発予防をやさしく解説

「皮膚がん」と診断されると、多くの方が不安や戸惑いを感じます。特に「悪性黒色腫(メラノーマ)」と告げられると、その響きから強い恐怖を抱く方も少なくありません。皮膚がんは命に関わる病気であると同時に、見た目の変化や生活への影響などの不安も伴います。「跡は残るのだろうか」「再発はしないだろうか」と心配される方も多いです。

しかし、早期発見と適切な治療で克服できる可能性があります。治療法も進歩しており、多くの患者さんが治療を受けながら日常生活を送っています。

本記事の執筆者は、大学病院で看護師としてがん患者さんのケアに携わってきた医療専門ライターです。診断直後の患者さんやご家族と接する中で、「何から知ればいいのか分からない」といった不安に寄り添ってきました。

本記事では、皮膚がんやメラノーマの基礎知識から、原因・症状・治療法・再発予防までをわかりやすく解説します。少しでも不安を和らげ、前向きに歩むための助けになれば幸いです。

はじめに:皮膚がんとは?

はじめに:皮膚がんとは?

皮膚がんは、皮膚の細胞ががん化して発生する病気で、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などがあります。日本ではまれですが、早期発見と治療で高い治療成績が期待できます。

皮膚は紫外線や外的刺激を受けやすいため、見た目の変化として現れることもあります。医療の進歩により治療法は多様化しており、病気を正しく理解することは、治療や日常生活を前向きに進める第一歩です。

ここでは、皮膚がんが「どんな病気か」、「どのくらいの人がかかるのか」といった基本的な情報から押さえていきましょう

  • 皮膚がんの基本情報(発生部位・種類)
  • 日本における皮膚がんの罹患率と死亡率

それでは、一つずつ見ていきましょう。

皮膚がんの基本情報(発生部位・種類

皮膚がんは、皮膚の細胞ががん化して発生する病気です。発生する部位や細胞の種類によって分類され、それぞれ性質や進行の速さ、治療法が異なります。ここでは、代表的な皮膚がんの種類と特徴をご紹介します。

<皮膚がんの細胞の種類による分類>

参照:m3.com「【皮膚悪性腫瘍】治療の基本は手術、選択肢が増えた薬物治療」

基底細胞がん(BCC)
・表皮の基底層から発生するがん
・進行は遅く、転移はほとんどない

有棘細胞がん(SCC、扁平上皮がん)
・表皮の中間層から発生するがん
・進行すると真皮に浸潤する場合があり、転移リスクが高まる
・日光曝露や慢性炎症がリスク因子

悪性黒色腫(メラノーマ)
・色素細胞(メラノサイト)から発生
・進行が速く、真皮へ浸潤することが多く、転移リスクも高い

皮膚がんは、種類や進行の度合いによって治療方法や選択肢が変わります。がんの性質を正しく理解し、医師と相談しながら適切な判断をすることが、安心して治療を進める第一歩となります。

日本における皮膚がんの罹患率と死亡率

皮膚がんの発症の背景には日光曝露や慢性炎症などが関係しています。日本国内でも増加傾向にあり、特に高齢者に多く見られます。

  1. 日本の皮膚がん罹患率(新たに診断される人の数)
    ・年間約25,000人(男性13,000人、女性12,000人)が診断されています。
    ・罹患の多くは60代以降に集中しており、以降も上昇し続けます。
    ・日光曝露が主なリスク因子とされ、特に紫外線を多く浴びる機会が多い職業や地域で高い傾向があります。

  1. 日本の皮膚がん死亡率
    ・皮膚がんによる死亡者数は年間約1,900人となっています。
    ・悪性黒色腫(メラノーマ)による死亡者数が増加傾向にあり、特に進行が速く、転移のリスクが高いとされています。
    ・全体の5年相対生存率は94.6%(男性94.4%、女性94.6%)ですが、遠隔転移がある場合は約20%以下まで低下します。

皮膚がんは、初期には症状が分かりにくいため、早期発見のためには定期的な皮膚の自己チェックや医療機関での診察が非常に重要です。特に、日光曝露の多い部位や既往歴のある方は、年に1〜2回を目安に医師によるチェックを受けることをおすすめします。

参照:がん情報サービスがん種別統計情報「皮膚」

皮膚がんの原因とリスク要因

皮膚がんの原因とリスク要因

皮膚がんを理解し、患者さんやご家族が適切に備えるためには、「なぜ皮膚がんが起こるのか」を知ることが大切です。

ここでは、特に押さえておきたい主な3つのリスク要因について整理しました。

  • 紫外線曝露(日光や人工光による影響)
  • 遺伝的要因と家族歴
  • 皮膚の色素とリスク(肌の色やほくろの数・形など)

それぞれについて、どのように影響するのか詳しく見ていきましょう。

紫外線曝露(日光や人工光による影響)

皮膚がんの発生には、紫外線(UV)が大きく関わっています。日常的な日光や人工的な紫外線(例:日焼けサロン)への曝露は、皮膚の細胞にダメージを与え、皮膚がんのリスクを高めると考えられています。

1.紫外線と皮膚がんの関係
紫外線は皮膚の細胞のDNAに損傷を与えます。この損傷が長年にわたり蓄積されることで、皮膚がんが発生するリスクが高まります。
・紫外線B(UVB)
表皮に届きやすく、DNAを直接傷つける作用があります。そのため、皮膚がんとの関連が特に強いとされています。
・紫外線A(UVA)
真皮まで届き、直接的なDNA損傷は少ないものの、長期的に肌の老化や皮膚がんリスクを高めると考えられています。

2.リスクの高い状況
・強い日差しの下で長時間過ごす
・日焼けを繰り返す
・幼少期や思春期に多く紫外線を浴びる
・人工的な紫外線(例:日焼けサロン)を使用する

紫外線曝露は皮膚がんの発症に直接影響する重要な要因です。どのような状況でリスクが高まるかを理解することが、日常生活での注意や今後の健康管理につながります。

遺伝的要因と家族歴

皮膚がんには、紫外線曝露のような外的要因だけでなく、遺伝的な背景も関わっています。特に家族に皮膚がんを発症した方がいる場合は、自分自身のリスクもやや高まると考えられています。

1.遺伝的要因の影響

皮膚の色素や細胞のDNA修復能力には個人差があり、遺伝的にこれらの機能が弱い場合、紫外線などによるダメージを受けやすくなります。このため、同じ紫外線曝露でも皮膚がんになりやすい人とそうでない人がいます。

2.家族歴のリスク
・両親や兄弟姉妹に皮膚がん(特に悪性黒色腫)がある場合、発症リスクが高まる
・家族に複数の皮膚がん患者がいる場合は注意が必要

ただし、家族に皮膚がんがあっても必ず発症するわけではありません。むしろ、日常生活での紫外線対策や定期的な皮膚チェックが、発症リスクを抑える上で非常に大切です。

皮膚の色素とリスク(肌の色やほくろの数・形など)

皮膚がんは、紫外線などの外的要因だけでなく、肌の色やほくろの特徴といった体質的要因でも発症リスクが変わります

1.肌の色
・色素の少ない明るい肌は、紫外線からの防御力が弱く、日光によるDNA損傷を受けやすい
・そのため、色白の人は皮膚がん、とくに悪性黒色腫や有棘細胞がん(扁平上皮がん)のリスクがやや高まる

2.ほくろの数・形
・ほくろ(母斑)はメラノサイトが集まったもので、数が多い人や形が不規則なほくろを持つ人は、悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクが高い
・特に直径が大きい、色が濃い、形が不規則なほくろは注意が必要

リスクがある場合でも、日常生活での紫外線対策や、ほくろや皮膚の変化を定期的にチェックすることで、早期発見につなげることができます。

皮膚がんの症状と早期発見の重要性

皮膚がんの症状と早期発見の重要性

皮膚がんは体の表面に発生するため一見「気づきやすいがん」と思われがちですが、初期の段階ではほくろやしみの変化など小さなサインしかなく、見過ごされてしまうこともあります。しかし、早期に異変を察知して医療機関を受診すれば、治療の選択肢が広がり、予後の改善も期待できます

ここでは、皮膚がんに見られる代表的な症状と、早期発見につなげるための検診の重要性について解説します。

  • 皮膚がんの初期症状(ほくろの変化・かゆみ・出血)
  • 進行した場合の症状(潰瘍・リンパ節腫脹・全身症状)
  • 定期検診の重要性(皮膚チェック・専門医の受診)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

皮膚がんの初期症状(ほくろの変化・かゆみ・出血)

皮膚がんの初期症状は、見た目の小さな変化から始まります。とくに次のようなサインには注意が必要です。

主な初期サイン

1.ほくろ・しみの変化
・形が左右非対称
・縁がギザギザしている
・色がまだらになっている
・直径6mm以上に大きくなった

2.盛り上がりや大きさの変化
・小さなできものが徐々に大きくなる
・表面が盛り上がり、中心が崩れる(潰瘍化する)

3.かゆみや出血
・ほくろやしみにかゆみが出る
・触れていないのに出血する

こうした変化は、ただの「ほくろの異常」ではなく、皮膚がんのサインかもしれません。気になる症状が続く場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

進行した場合の症状(潰瘍・リンパ節腫脹・全身症状)

皮膚がんが進行すると、局所だけでなく周囲のリンパ節や全身に影響を及ぼすことがあります。

主な進行症状

1.潰瘍や難治性の傷
・皮膚のしこりやできものが壊れて潰瘍(ただれ)になる
・出血やかさぶたを繰り返し、治りにくい

2.リンパ節の腫れ
・首やわきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れる
・押すと硬く感じることがある

3.全身に出る症状
・がんが転移すると、全身のだるさや体重減少が見られる
・肺や肝臓など臓器への転移により、咳や息切れ、肝機能障害などの症状が現れる場合もある

進行した皮膚がんでは、「ただの皮膚の異常」から「全身の病気」へと変化するのが特徴です。気になる変化が続く場合は、早めの受診がとても大切です。

定期検診の重要性(皮膚チェック・専門医の受診)

皮膚がん・メラノーマは、初期の段階では「ただのほくろ」と区別がつきにくく、症状だけで判断するのが難しい病気です。そのため、定期的な皮膚チェックと専門医による診察で早期に発見することがとても重要です。

早期発見のために行うチェック・受診
・セルフチェック
鏡や家族の協力で、全身の皮膚に変化がないか確認。特に「ほくろの色・形・大きさの変化」「出血やかゆみ」がある場合は注意が必要
・専門医の診察
皮膚科やがん専門医による診察では、視診・触診のほか、必要に応じてダーモスコピー検査(拡大鏡でほくろを詳しく観察)や皮膚生検を行い、早期診断につなげる
・定期フォロー
過去に皮膚がんを経験した方や、家族に皮膚がん歴がある方は、定期的に専門医のフォローを受けることが推奨される

自覚症状がない場合でも、これらのチェックや専門受診を続けることで、がんを早い段階で発見し、より効果的な治療につなげることが可能です。

皮膚がんの診断と検査方法

皮膚がんの症状と早期発見の重要性

皮膚がん・メラノーマは、早期発見が難しいがんのひとつです。しかし、適切な検査を行うことで、がんの有無や種類、進行度を正確に把握することができます。正確な診断は、その後の治療方針を決めるうえでも非常に重要なステップです。

ここでは、皮膚がんの主な診断方法や検査の種類、さらに進行度を評価する検査について詳しく見ていきましょう

  • 視診・触診(ダーモスコピー)
  • 皮膚生検(病理組織検査)
  • 画像診断(CT・MRI・リンパ節評価)
  • ステージ分類と進行度の評価(TNM分類)

上から順に解説していきます。

視診・触診(ダーモスコピー)

皮膚表面の病変を観察するのが最初のステップです。

  1. 視診
    ・ほくろやしみの色・形・大きさの変化を確認
    ・新しくできたしこり、赤み、かさぶた、出血もチェック
  1. 触診
    ・病変の硬さや厚み、境界のはっきり度を手で確認
    ・近くのリンパ節の腫れも確認し、転移の可能性を推測
  1. ダーモスコピー
    ・特殊な拡大鏡で皮膚の微細構造や血管パターンを観察
    ・肉眼ではわかりにくい初期メラノーマの発見に有効

視診・触診だけで確定診断はできませんが、早期発見の第一歩として非常に重要です。異常があれば次の検査(生検や画像診断)につなげます。

皮膚生検(病理組織検査)

病変が悪性かどうかを確定する唯一の方法です。
・病変の一部または全体を採取して顕微鏡で確認
・外来で行える場合が多く、短期入院で実施されることもあります
・悪性の有無、種類、深さなどを把握でき、治療方針の決定に必須

視診やダーモスコピーで怪しいと判断された場合に行います。正確な診断を得ることで、適切な治療が選択可能になります。

画像診断(CT・MRI・リンパ節評価)

病変の広がりや転移の有無を確認します。
・CT検査:体の断面画像を撮影し、リンパ節や内臓への転移を確認
・MRI検査:骨・脳などCTで見えにくい部位の転移を評価
・リンパ節評価:腫れを確認し、必要に応じてセンチネルリンパ節生検と併用

視診・生検だけではわからない情報を補い、治療計画や予後判断に役立ちます。

ステージ分類と進行度の評価(TNM分類)

診断後は、がんの進行度(ステージ)を評価し、治療方針を決定します。皮膚がん・メラノーマで最も広く使われているのが TNM分類 です。

TNM分類とは?
・T(Tumor):原発腫瘍の大きさや数
・N(Node):リンパ節への転移の有無
・M(Metastasis):遠隔転移(肺や骨など)しているかどうか

これらを組み合わせて、ステージ0(ごく初期)からステージIV(遠隔転移を伴う進行がん)まで分類されます。

皮膚がんの治療方法

皮膚がんの治療方法

皮膚がんやメラノーマと診断されたあとに最も気になるのは、「どんな治療があるのか」「治る可能性はあるのか」といった点ではないでしょうか。治療方法は、がんの種類や進行度(ステージ)、全身状態によって異なり、医師と相談しながら一人ひとりに合った方法を選ぶことが大切です。

ここでは、初期がんに対する治療から進行がんの治療、そして近年注目されている最新の治療法まで、主な選択肢を順に解説します。

  • 初期がんの治療(外科的切除・冷凍療法)
  • 進行がんの治療(放射線療法・化学療法)
  • 最新の治療法(免疫療法・分子標的薬)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

初期がんの治療(外科的切除・冷凍療法)

早期の皮膚がん、特に基底細胞がんや表在型の小さながんでは、治療によって高い確率で根治を目指せます。

外科的切除(手術)

がんがある部分と、その周囲の正常な皮膚を一定の幅で一緒に切除する方法です。切除する範囲は、がんの種類や大きさ、部位によって調整されます。切除後に皮膚の欠損が大きい場合には、皮弁(周囲の皮膚をずらす方法)や植皮(皮膚を移植する方法)で再建が行われることもあります。

初期の皮膚がんは、手術で完全に取りきれる可能性が高いのが特徴です。体への負担や仕上がりも考慮しながら、医師と相談して最適な方法を選びましょう。

進行がんの治療(放射線療法・化学療法)

進行した皮膚がんやメラノーマでは、がんの広がりや全身状態に応じて、手術以外の治療法が組み合わされます

1.化学療法(抗がん剤治療)
・全身に作用する薬を使い、がん細胞の増殖を抑える治療
・主に進行例や手術が難しい場合に行われる
・吐き気や倦怠感など副作用への対処が必要
・近年は従来型抗がん剤に加え、免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブなど)が有効性を示している

2.放射線療法
・手術が難しい場合や、転移・再発に対して腫瘍を縮小させる目的で行われる
・痛みや症状の緩和(緩和医療)としても活用される
・化学療法や免疫療法と組み合わせて行われることもある

最新の治療法(免疫療法・分子標的薬)

進行した皮膚がん、特にメラノーマに対する治療は、近年大きな進展を遂げています。国立がん研究センターによると、以下の治療法が有効とされています。

1.免疫チェックポイント阻害薬
・概要:体内の免疫機能を活性化してがん細胞を攻撃する薬剤。PD-1/PD-L1経路を阻害する薬が中心
・効果:進行メラノーマで高い効果が期待され、長期生存率の向上も報告されている
・代表例:ニボルマブ(Opdivo®)、ペムブロリズマブ(Keytruda®)

2.分子標的薬
・概要:がん細胞の特定の遺伝子変異やシグナル経路を狙った薬剤
・効果:BRAF遺伝子変異のあるメラノーマに有効で、BRAF阻害薬+MEK阻害薬の併用療法が行われる
・代表例:ダブラフェニブ(BRAF阻害薬)、トラメチニブ(MEK阻害薬)

皮膚がんの予防と再発防止

皮膚がんの予防と再発防止

皮膚がんの治療を受けたあとや、発症リスクが高い場合に気になるのは、どうすれば再発を防げるかという点です。治療後も再発や新しい皮膚がんのリスクがあるため、日々の生活習慣や紫外線対策が大切です。

ここでは、皮膚がんを防ぎ、安心して過ごすためのポイントをご紹介します。

  • 紫外線対策(日焼け止め・服装・日陰の利用)
  • 定期的な皮膚チェックと早期発見
  • 健康的な生活習慣の維持(禁煙・バランスの良い食事)

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説していきます。

紫外線対策(日焼け止め・服装・日陰の利用)

皮膚がん、特にメラノーマの発症リスクを減らすためには、紫外線対策が最も重要です。紫外線は皮膚がんの主な原因とされています。以下の対策を日常生活に取り入れることが推奨されています。

  • 日焼け止めの使用:SPF30以上、PA+++以上の製品を選び、外出前に適量を塗布します。特に顔や手、首などの露出部位は忘れずに塗りましょう。
  • 適切な服装の着用:長袖のシャツや長ズボン、広めのつばがある帽子を着用することで、肌の露出を減らします。
  • 日陰の利用:直射日光を避け、木陰や建物の陰などで過ごす時間を増やします。特に午前10時から午後4時の間は紫外線が強くなるため、注意が必要です。

これらの対策を組み合わせることで、紫外線による皮膚へのダメージを最小限に抑えることができます。

定期的な皮膚チェックと早期発見

皮膚がん、特にメラノーマは早期に見つかるほど治療効果が高くなります。日常的なチェックと早めの受診が重要です。

  • 自己チェック
    月に一度、全身のほくろや皮膚の変化を鏡で確認します。背中や頭部は家族に見てもらうと安心です。
  • 専門医の受診
    気になる変化があれば、早めに皮膚科専門医を受診します。必要に応じてダーモスコピーや生検が行われます。
  • 定期的な皮膚科受診
    過去に皮膚がんを経験した方やリスクが高い方は、医師の指示に従い定期的なチェックを受けましょう。

これらを続けることで、早期発見と再発防止につながります。

健康的な生活習慣の維持(禁煙・バランスの良い食事)

皮膚がんの予防や再発防止には、日常の生活習慣も重要で、以下のポイントが推奨されています。

  • 禁煙
    喫煙はがんのリスクを高めます。やめることで予防効果が期待できます。
  • バランスの良い食事
    野菜や果物を中心に、脂肪分や加工食品を控えると、皮膚の健康と免疫力の維持に役立ちます。
  • 規則正しい生活
    十分な睡眠と適度な運動で、体の免疫力を支え、再発リスクを減らします。

これらを組み合わせて実践することで、皮膚がんの予防と再発防止に役立ちます。

まとめ:皮膚がん・メラノーマと向き合い、安心して前に進むために

まとめ:皮膚がん・メラノーマと向き合い、安心して前に進むために

皮膚がんやメラノーマと聞くと、不安や戸惑いで気持ちが落ち着かないこともあると思います。症状や治療のこと、家族への影響、今後の生活…考えるだけで胸がいっぱいになる日もあるでしょう。

私はこれまで、多くの患者さんや家族が不安と向き合う姿を見てきました。だからこそ伝えたいのは、決して一人で抱え込む必要はないということです。医療チームや家族、周囲のサポートを受けながら、自分に合った方法で日々を進めることができます

今は医療が進み、早期発見や適切な治療によって希望を持って生活できる時代です。手術や凍結療法、免疫療法・分子標的薬など、病状やライフスタイルに合わせた選択肢も増えています。

この記事でご紹介した情報が、少しでも「次に何をすればいいか」を考える手助けになればうれしいです。大切なのは、どんなときも自分らしさを忘れず、少しずつでも前に進むこと。皮膚がんやメラノーマと向き合いながらも、前向きで穏やかな気持ちで日々を重ねていけるよう、私も心から応援しています。

※本記事は医療専門ライターによる寄稿であり、診療行為・医師の個別見解を示すものではありません。治療に関するご不安は、必ず主治医にご相談ください。

 

▶関連記事

【医師が考察】がん治療をサポートする酸素ナノバブル水の研究と未来展望